デザイン

写真(画像)加工とはどんなこと?

更新日:2016/09/20 公開日:2012/01/24

土屋 徳子 (ツチヤ ノリコ)

All About CG・画像加工ガイド

土屋 徳子 (ツチヤ ノリコ)

みなさま、はじめまして。

All Aboutという生活総合情報サイトで「CG・画像加工」についてコラムを連載しております土屋 徳子(ツチヤ ノリコ)と申します。

CGといっても専門的な技術の解説ではなく、デジカメや携帯、スマートフォンなど、みなさまにとっても日常的に撮影している『写真』の活用方法を主に紹介しています。

さて、日常といえばサイトやブログで必ず目にするのが『写真』や『イラスト』などの『画像』です。

画像が魅力的に見える方が人々の目を惹いたり印象に残ることから、「アフィリエイトへの影響や効果も少なからずあるのでは」と、みなさまも日々意識されていることと思います。

そこで、より良い画像をつくるための加工や編集についてアフィリエイターのみなさま向けてお話をしていければと思っておりますので、ぜひお付き合ください!

第1回目の今回は、『写真加工』についてです。

最近は多くの方が、デジタルカメラを持ち歩かずとも「あ、撮りたい」と思った時にすぐさま携帯電話やスマートフォンで写真を撮っている、そんな行為が自然に身についていると思います。

そんな日常的に撮影している多くの写真を改めて開くと、実際に見た時に比べると写真の方はどこか「暗いなぁ」「ぼやけてる」「変色してる」「余計なものまで写っている」という『見た目と写真が違う』不満を感じることが少なくないのではないでしょうか。

でもそれは当たり前のことなのです。

人間の目と比べますと、レンズの画角、明るさや色のとらえ方、焦点が合う範囲の違いなどさまざま異なっていますので、デジタルカメラで撮影した画像と見た目の光景とが違ってくるのです。

しかも、人間の記憶では、『思い入れ』も加味されがちなので、デジタルカメラで撮影した写真と自分の見た記憶の光景との違いに愕然としてしまうこと も起こりえます。

そういったデジタルカメラにも関わらず、プロのカメラマンが撮影した写真は、はっとして思わず見とれてしまうほどきれいであったり、魅力的に見えることがあります。

それはなぜでしょう。プロのカメラマンは撮る題材に合わせてカメラやレンズ、照明などの撮影条件を整えたり、撮影の経験やカンを駆使して、人間が感動すべく『作品』として意識して、題材を撮影しているからなのです。

…とはいえ、プロのカメラマンでも、完璧な写真ばかりが撮れるものではありません。

そこで多くの場合、写真の不満を取り除くために、 また、より写真のイメージを印象づけるために、 「レタッチ」と呼ばれる『写真加工』や 『写真補正』と呼ばれる作業をおこないます。

写真の補正や修正などの作業は、 フィルムのカメラ時代には「暗室」で行ってきましたが、 現在ではほぼパソコンの 「画像編集ソフト」「写真加工ソフト」を使った作業に 置き換わっています。

では「画像編集ソフト」にはどのようなものがあり、 どんなことをするのでしょうか。

プロのカメラマンからハイアマチュアの方まで多く使われている代表的な画像編集ソフトは「Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)」です。非常に有名なソフトなので、名前をご存じの方も多くいらっしゃると思います。

とはいえこれはプロ仕様で大変高価なソフトですから、気軽に導入できるものではありません。

そこでおすすめなのが、「Windows Live フォト ギャラリー」や「iPhoto」など、OSに付属した画像編集ソフトです。

他にもパソコンまたはデジタルカメラの付属ソフトや、インターネットなどで無料で提供されている画像編集サービスなどもありますが、手軽に扱えると言う点では、OSに付属したソフトが一番です。

みなさまのパソコンにも標準で予めインストールされているかと思いますので、ぜひ確認してみてください!

これらのソフトでも、一般的な写真の不満の多くはすっきり取り除くことができますし、なにより使いやすくなっていますから、画像編集作業に慣れることで、将来的にAdobe Photoshopを導入したとしてもスムーズに操作できるようになります。

さて、画像編集ソフトにもさまざまな種類がありますが、基本的には下記のような「画像を補整する」機能はほぼ共通しています。


1.暗い写真を明るくはっきり見せる
2.ぼやけた写真をくっきりさせる
3.変色している写真を本来の色に戻す
4.余計なものを目立たなく消す
5.傾いている写真を水平に直す
6.見せたい部分だけを切り取る


中でも一番多いのは「暗い写真を明るくしたい」というケースでしょう。

一見明るく見える写真も、そのままブログにアップロードして公開してみたところが、なんとなく暗い。

でも他人のブログの写真はなぜあんなに明るくはっきりしているんだろう…。そんな印象を持ったとしたら、まず試してもらいたい方法があります。

それは画像編集ソフトにほぼ付いている『自動補整』という機能です。それら画像編集ソフトは、多くの場合『自動補整』『自動補正』といったボタンがツールバーに用意されいるので、まず試してみましょう。調整の方法は簡単です。

「ボタンを1クリックするだけ」で、ソフトが自動的に写真の明るさ、暗さ、色の状態を解析して、バランスよく改善するというものです。

これによって写真全体が明るく、コントラストがはっきりして、たとえば赤みを帯びていた写真が本来の色味を取り戻します。

ぜひお手持ちの写真を写真編集ソフトで開いて試してみてください。ほとんどの写真はこの操作だけで写真の印象がかなり良くなります。ただし、あくまでもコンピューターによる自動解析のため、人の見た目と結果が多少異なったり、写真によっては思いもしなかったような色味になることや、逆に全く見た目が変わらない場合もあります。

その場合は「1段階戻る」や[Ctrl]+[Z]キーを押して前の状態に戻してから、手動で補整をしていくことになります。

いずれにしても、無料で試せるソフトと機能ですから、試してみて損はありません。

今回はここまで。今後もまた、皆さまのアフィリエイト活動に役立つよう、画像の加工や編集についてお話ししてまいりたいと思っております。

それでは、またお会いしましょう!

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土屋 徳子 (ツチヤ ノリコ)

All About CG・画像加工ガイド

土屋 徳子 (ツチヤ ノリコ)

漫画家としてデビュー後、コンピューターグラフィックに出会う。ソフトの解説書の執筆がきっかけでライターに。いろいろな画像編集ソフトの初心者向け書籍や画像加工のテクニックなどに関する執筆も多数。ライターだけではなく、イラストレーターとしても活躍中。

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